日本博物館シーボルトハウスは、好評をいただいております「創作版画」展(5月29日まで)に続き、「新版画」展を企画しております。
『新版画』展は巡回展で、現在、ケルンの東洋美術館でご覧いただけます。本館での展示の後は、ブリュッセルの国立歴史美術館でご覧いただけます。
「新版画」とは「自画・自刻・自擦」を掲げた芸術運動「創作版画」とは袂を分け、江戸時代から続く「絵師・彫師・摺師」の分業制を復活させ、伝統版画の復興を目指したものです。素材はもとより、色や線にも江戸期の版画とは別段の関心を注ぐなど、「新版画」としての新しい境地を開拓しました。今回はこの「新版画」を個人所蔵から風景画、役者絵、美人画など130点ほど厳選して、ご覧に入れます。
小村雪岱 (1887–1940) Tatoeage. 1938 個人蔵
鳥居言人 (1900–1976) Ochtendhaar. 1931 個人蔵