幕末の動乱を経て、日本とオランダが世界の中でそれぞれ新しい役割を担って行く過程を7つのテーマで構成した展覧会です。国内外の15の博物館の協力を得て、100点以上を展示いたします。また、シーボルトハウス所蔵『リンデン伯の日本の想い出』も石版画20枚すべて、それぞれに解説を添えてご紹介いたします。
7つのテーマ:
スンビン号(観光丸)
シーボルトハウスは2020年リンデン伯の『日本の想い出』の寄贈を受けました。これはリンデン伯が1855年スンビン号を寄贈するために長崎に滞在した際のスケッチと日記を元に1860年から1866年にハーグで刊行された石版画帖です。このリンデン伯の画帖に着想を得た本展では、このスンビン号を版画や写真、模型でご紹介します。
贈答
スンビン号の返礼として、徳川幕府はオランダ国王に日本刀や甲冑、また二双屏風などを贈りました。
Myōchin Munekane, ca. 1855, RV-360-7749. Collectie Wereldmuseum Leiden.
Tsukioka Yoshitoshi 月岡芳年 (1839–1892) L: Geki Magohachi ca. 1868–1869, SH2018-DM-129. R: Shige no Yozaemon, 1869, SH2018-DM-146. collectie Japanmuseum SieboldHuis.