シーボルトコレクションは、江戸期化政文化のタイムカプセルとして、今日まで続く重要な日蘭の文化的、経済的関係にも、シンボル的な役割を果たしています。
シーボルトは日本に滞在した6年間で、友人や弟子たちに助けられながら、2万5千点以上を収集し、膨大なコレクションを築きあげました。医者であったシーボルトは、患者からは診察料をとることなく、また弟子たちからは試験料をとることなく、かわりに動植物の標本、や日常品を受け取りました。
ここでは、シーボルトが集めた動植物の一部をご覧いただけます。シーボルトは医者ですから、もともと植物の見識は深いのですが、動物も集め、日本の生態環境を再現する努力をしました。シーボルトコレクションの動植物にはすでに日本で絶滅した種もあります。
シーボルトは、オランダ国に1823年、医者として出島のオランダ商館に派遣されました。日本の動植物に大いに興味があったわけですが、そのほかにも化石、地図、浮世絵、工芸品などを収集し、これらが膨大なシーボルトコレクションのはじまりとなりました。
このシーボルト・ガーデンではシーボルトの胸像とシーボルトがヨーロッパに紹介した植物が何種か、ご覧いただけます。 オランダで普通に見られる植物の70%は、シーボルトが日本から持ち帰ったものです。