日本博物館シーボルトハウスは、2012年12月7日から2013年2月17日まで、『幽霊・妖怪』展を開催いたします。この展覧会では、イスラエルのティコティン日本美術館の名付けの親、オランダ人フェリックス・ティコティン(1893−1986)の収集品をご紹介いたします。展示作品は100点強で、幽霊や妖怪をモチーフとした肉筆画、版画、根付をご覧に入れます。これらはティコティン自身が1927年にベルリンの画廊で展示したものです。
展示品のほとんどは、18世紀と19世紀のもので、歌川国芳(1797−1861)と葛飾北斎(1760−1849)の作品、18世紀の繊細な肉筆画、下絵、そして、象牙、鹿角、木製の根付などがあります。幽霊、妖怪に豊かな日本の伝承、また、迷信の数々が、恐怖、妖力、陰鬱、そしてミステリーとともに、版画や細工品などに、ご覧いただけます。
この展覧会で、幽霊や妖怪が日本の文化伝承に果たしてきた役割について、より深く認識されることでしょう。さらに、これらを収集したフェリックス・ティコティンについてもおわかりになることでしょう。オランダ人にとっては、この展覧会は、今では中東の日本博物館の基礎となった同胞収集家のコレクションを本国で見る絶好の機会でしょう。
この展覧会の開催には、VSBファンドとベルナルド王子文化ファンドのご協力をいただきました。
また、この展覧会には、カタログ(英語)Ghosts and Spirits from the Tikotin Museum of Japanese Art – Felix Tikotin: a life devoted to japanese Art(ライデン大学出版局刊、39、95ユーロ)がございます。