Hirade Iki

Stories of Modern Chivalrous Men

情報

タイトル Hirade Iki Hirade Iki 平手壹岐
シリーズタイトル Stories of Modern Chivalrous Men 近世侠義傳
アーティスト Tsukioka Yoshitoshi 月岡芳年 (1839–1892)
日にち 11/1865
Uitgever Iseya Kisaburō (Man’yōdō) 伊勢屋喜三郎 (万葉堂)
木材カーバー Ōta Tashichi 太田多七
場所 Edo
サイン Kaisai Yoshitoshi hitsu 魁齋芳年筆
アーティストシール paulownia
改印 aratame, Ox 11 改丑十一
版元印 Nantenma 2 Ise-Ki 南てん馬二いせ喜
彫師・摺師の印 hori Ōta Tashichi 彫太田多七
画中文字

平手は元来奥刕の浪士弓馬鎗刀名誉ながら性暴にして酒色にあぼれ

一ト度常州の何某矦に仕しかど例の酒僻に明友と口論し終彼國も逐電なし暫時中国に足を留しが這も酒故住居ならず銚子に知己あるをもて夫を便りて市川迠来りしに嚢中詮なくして酒店に至り主人が為に悪口さるゝを髭藏をりよく其場に居合喰貨償笠川に伴ひしが雅より急がぬ旅なれバ髭藏始数多の子分に鎗劔を師範なし。彼所に足を止めしが或時鹿島祭當を見ばやと鹿嶌の町を俳佪なし酒樓に登りて一觴を傾き居たりしに當國土占の劔道師高島剛太夫とよぶもの門家二人を連此家に来り平手が衣服の垢染たるを悔り殆無礼に及しかバ素より短慮の平手なれバ只一刀に高島を打果せしより彼が門人此地に満々たれば師の仇争退さじと前後左右に数十人抜つれて切かゝりけれバ平手万夫の勇ありとも何条是に敵せんや既に危く見えたる時盛力をりよく馳来り平手を救ひて教訓せしかバ是より酒をたしなみ笠川夜討のせりから飯岳の多勢を破り終に討死なしたりとぞ

品質形状 Woodblock print; full colour print; pigment on paper
フォーマット ōban
オブジェクト番号 SH2018-DM-151
Credit line Gift of Muck and Mieke Douma
Gifted to the Japan Museum SieboldHuis in April 2018 by Muck and Mieke Douma